「赤い羽根 ポスト・コロナ(新型感染症)
社会に向けた福祉活動応援キャンペーン」
助成していただきました。ありがとうございました。
特定非営利活動法人ギフテッドは、
障害児とその家族を対象に、地域で生き生きと生活できるための生活支援に関する事業を行うことにより、地域社会の福祉増進に寄与することを目的としています。
これまで上越地域には、医療的ケアに対応できる福祉施設が少なく、特に、児童発達支援における医療的ケア児の受け入れは全くなく、当法人は、重症児デイサービス『SMiDデイサービスSora』を開設することとし、利用児は徐々に増えていきました。
そんな状況の中、2023年より、上越市の独自事業である日中一時支援事業において、18歳未満の重症心身障害児や医療的ケア児の受け入れを担うこととなりました。
SMiDデイサービスSoraには、当時、児童発達支援7名、放課後等デイサービス13名、居宅型児童発達支援1名、計21名の利用児がおり、日中一時支援事業に関しては、空床利用という形での受け入れを検討しました。
事業を実現させるにあたり、赤い羽根さんの助成により看護師1名を追加配置することとしました。
また、当施設では人工呼吸器などの重い医療的ケアにも対応しており、災害時の予備電源の確保が重要となっていきます。そのため、充電式の予備電源を購入させていただき、災害時の対応について職員や家族の安心安全に繋がるように配慮いたしました。
事業を実施する中で見えてきた課題としては、市の独自事業である日中一時支援事業は、「子どもの預かり」の目的が強く、SMiDデイサービスSoraの児童発達支援や放課後等デイサービスのような「子どもの療育」の目的とは異なるため、いずれはデイサービスのような通所できる支援に移行していけたら良いのではないかと感じています。
上越地域には重症心身障害児や医療的ケア児の受け入れ施設が少なかったのですが、現在近隣の糸魚川市や妙高市でも、少しづつ支援の輪が広がっています。
今後の取り組みとしましては、県内の市町村によってもこれだけの地域格差が生じているので、各地域で重症児とその家族をサポートする支援体制を構築していくことが課題かと感じています。また、障害児の中でも、医療的ケアが入っていることにより、使える施設は一気に減ってしまいます。看護師不足が1つの理由ですが、看護師の中でも、小児の経験者や人工呼吸器などの取り扱いができる人材が不足しているため、地域の看護大学や学校と協力し合って、人材育成に取り組んでいくことも必要かと思います。
社会福祉法人中央共同募金会様の温かいご支援のおかげで、今まで地域になかったものを生み出すことができました。
これまで支援の少なかった、重症心身障害児や医療的ケア児のお子さまと、そのご家族の皆様が笑顔になっていくことが、当法人の力となり、さらに地域に還元していけるように、今後も取り組んでいきたいと思います、。
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